ウブド——バリ文化の“心”にふれる旅へ
Bali Note(バリノート)
2025.8.5
ウブド——バリ文化の“心”にふれる旅へ
バリ島といえば、ビーチや棚田、スパやヨガを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかしその中でも、ひときわ深い魅力をたたえる場所があります。
それが、ウブドです。
静かな山あいにたたずむこの町は、芸術、精神性、そして歴史が息づくバリ文化の中心地。
観光地としてだけでなく、「今を丁寧に生きる」ヒントを与えてくれる場所でもあります。
■ ウブドのはじまり 〜「薬の村」としてのルーツ〜
「ウブド(Ubud)」という名前は、バリ語の“ubad”(=薬)に由来します。
この地は昔から薬草が豊富に自生し、人々の癒しの場でもありました。
8世紀頃、ジャワ島から来た僧侶・リシ・マルカンデヤがこの地に入山し、
*グヌン・ルバ寺院(Pura Gunung Lebah)*を建立したことが、
ウブドの精神的な基盤を築くきっかけとなったと伝えられています。
■ 小さな王国の、大きなビジョン
17世紀以降、ウブドはギャニャール王国のもとで発展を始め、
19世紀にはプリアグン・ウブド宮殿が築かれました。
中でも、チョコルダ・グデ・アグン・スカワティ王の存在は特筆すべきもの。
彼はウブドを単なる農村ではなく、「芸術と文化の中心地」として育てようと尽力しました。
外の世界と交流しながらも、地域の精神性や伝統を守る——
そんなウブドらしい価値観は、今もなお受け継がれています。
■ 芸術の都へ 〜平和と創造の時代〜
他の王国がオランダと対立したのとは対照的に、ウブドは対話と協力を選びました。
その結果、大きな戦争を避けながら、国内外の芸術家たちを受け入れます。
1930年代には、王族とともにドイツ人画家ワルター・シュピースや
オランダ人画家ルドルフ・ボネがウブドに根を下ろし、
地域の芸術活動を世界に広めました。
現在の美術館やギャラリー、文化イベントの原点がここにあります。
■ 今も生き続ける「王族の役割」
政治的な王国制度は独立後に廃止されましたが、
ウブド王族の文化的・精神的なリーダーとしての役割は今も続いています。
プリアグン・ウブド宮殿では今も伝統行事が行われ、
王族たちは祭礼を主宰し、地域の文化活動を支援しています。
■ 若い世代がつなぐ、伝統と未来
近年では、チョコルダ・ラカ・クルティヤサ氏をはじめとする次世代の王族たちが、
伝統を守りながら、環境保護・文化教育・持続可能な観光などにも取り組んでいます。
「自然と調和する暮らし」「学びを通じた文化継承」——
そうした新しい視点が、ウブドにさらなる深みを加えています。
■ なぜ今、ウブドなのか?
慌ただしい日常のなかで、ふと立ち止まりたくなる瞬間があります。
ウブドは、そんなときに訪れるのにふさわしい場所です。
ここでは、文化や自然が「今をどう生きるか」を静かに問いかけてくれます。
ただの観光地ではなく、心の余白を取り戻す旅先として、ウブドを訪れてみませんか?
■ ウブドをもっと深く楽しむには?
チャンプアン・リッジウォークを歩いて自然と自分に向き合ってみる
プリ・ルキサン美術館でバリ絵画の歴史にふれる
寺院でガムランの音色に耳を傾け、静かに過ごす時間を持つ
そんなひとときを通して、ウブドはあなたに語りかけてくれるでしょう。
▶ウブド観光ツアーの詳細はこちら :
https://55bali.com/activity/detail/ubud-tour
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